法人成りのメリットは?

ITエンジニアがフリーランスになる場合、個人事業主の形式となることが多いです。
ただ、個人事業主以外にも、会社を設立して法人化するという選択肢もあります。
そして、最初は個人事業主として働いていた人が、法人化することを法人成りといいます。
大抵の場合は個人事業が成功し、その延長線上で法人成りをします。
基本的には最初に会社を設立し、その手続きが完了した後に、個人事業主を廃業して法人成りは完了です。

その法人成りをする理由は、もちろんメリットがあるからです。
法人で自身が会社の社長になれば、収益を役員報酬として受け取れます。
個人事業主の場合に発生する所得税がないため、節税になり得ます。
もし、家族がいた場合は、その家族を役員にすることで報酬を出すことも不可能ではありません。
また、個人よりも法人会社を設立しておいた方が、社会的な信用が高いです。
その信用は仕事にも影響する可能性があります。
個人だと案件の契約が結べないような相手でも、法人であれば仕事を回してくれるかもしれません。

ただ、法人成りには良い部分だけではなく、注意しなければならないことがいくつかあります。
法人成りをすると経理の処理がとても複雑になり、個人事業主の時は自分で管理していた人は、税理士に依頼しなければならなくなるでしょう。
そして、法人だと税理士に顧問に就いてもらうための費用も高額になりがちです。
したがって、税理士の法人サポートが継続できるほど、安定した利益を出せることが、法人成りの条件と言えるでしょう。